学科長のあいさつ

 2025年度,新しい年度となりました。本学でも入学式,「学科の集い」の開催。

なかなか慣れずに緊張しますが,「学科長の挨拶」(抜粋版)を刻ませていただきます。

*昨年度の挨拶は,『本を選ぶ』467号(2024.4)をご笑覧ください。hon_467.pdf

====

ご入学おめでとうございます! アリーナでの入学式,そして学園歌,いかがだったでしょうか? 今,期待と不安を抱き,緊張している新入生のみなさんへ,少し時間をいただきまして,学科長の挨拶をさせていただきます。

文芸文化学科に入学するみなさんへ2点,心構えといいますか,お伝えしたいことがあります。

一つ目が,1歩,もしくは半歩でも,前に進んでみることです。

「大学生」となって,新しい環境となりました。先ほど,期待,不安,緊張・・・とお話しました。が,でも,みなさんは,どこか心の中で,大学という新しい環境で,少しでも何か自分を変えていこう,何か少しチャレンジしていこう,何か少しでも挑戦してみよう・・・という,希望や期待をお持ちになっているのではないかと思います。

大学とは,これまでの学校とは異なり,何か教えてくれる,誰かが何かしてくれる場所ではなく,みなさんが主体的に考えて行動していく場所です。

大丈夫です。少しずつ,焦ることなく,1歩,もしくは半歩でも,みなさんのペースで前に進んでみてはいかがでしょうか。

二つ目が「ありがとう」という言葉を大切にしましょう。

大学には,さまざまな地域から通学し,さまざまな年齢,さまざまな学校,さまざまな国籍の学生が集まっています。ですが,みなさんは,十文字学園女子大学,そして文芸文化学科という同じ屋根の下で,ともに一緒に学んでいきます。

これから授業を受けていたり,グループワークをしたりするとき,何か困っている学生がいたら,手を差し伸べてみましょう。そう,同じ屋根の下で,一緒にともに学んでいる仲間ですから。

そして,手を差し伸べられたら,「ありがとう」と。

「私」という存在は,一人ではなく,いろいろな人との関係の中で「ワタシ」が存在しています。周囲の他の人たちへの感謝を忘れずに,「ありがとう」。この,ことばをぜひ大切にしてください。

 この「ありがとう」。最後の2文字は「とう」ですね。そう「十文字」の「じゅう」(十)を意味しています。これは,十文字一夫・前理事長がよくおっしゃっていた言葉です。

一歩でも半歩でも大丈夫ですので前に進む,そして「ありがとう」という言葉を大切にすること。このことをお伝えして,学科長の挨拶とさせていただきます。